耐震等級3の家づくり

2019年7月4日  •  By  •  0 Comments

2019-07-04 12.01.09飯田下伊那地域は近い将来起こり得る可能性の高い東海大地震で最大震度6強の想定地域です。
将来の地震に備えて特に建築構造には入念な検討が必要とされてきます。

最も耐震性能の高い住宅性能評価の耐震等級3を構造の基本としています。
一般の木造住宅では必要壁量と壁配置バランスの検討を行えば良いとされていますが
当事務所ではどんなに小規模の建物でも
許容応力度計算を行い耐震等級3相当を基本としています。

(許容応力度計算とは建築物にかかる構造耐力上主要な部分(柱・梁・床・壁など)に、荷重(自重や積載荷重等)や
外力(地震や風圧等)が作用した際に生じる応力を計算、固定荷重や積載荷重に地震力などの
長期、短期荷重を算出しそれぞれの部材がそこにかかる応力に耐えられるかどうかを許容応力度と比較し構造部材が変形、振動による使用上支障がおこらないように確認する)

耐震等級1は、
建築基準法で定められている阪神淡路大震災規模(震度6~7程度)の地震でも倒壊しない程度の
耐震基準です。
法律で定められる最低限のレベルで一般住宅はこれに該当します。
倒壊しないレベルですから大規模な修繕や建て替えは必要になる可能性があります。

耐震等級2は、
耐震等級1の1.25倍の耐震性能を有した等級です。
震度6~7の地震でも一定の補修を行なえば住み続けられる耐震性を有します。

耐震等級3は、
耐震等級1の1.5倍の耐震性能を有した等級です。
現在の耐震等級の中で最高レベルの耐震性です。

この耐震等級3で設計を行うことで今後予想される東海大地震に備えています。
今後も注意深く設計を行ない より安心安全な家づくりを目指していきます。